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バイクを100%楽しむために、
秋冬のウエアはどう選ぶべきか

モデル兼レーサー
REI

秋冬のツーリングを楽しむために、ライディングウエアはどう選ぶべきか。
モーターサイクルブランドGOLDWINのカタログにも登場し、
モデル兼レーサーとして活躍、さらにはモータージャーナリストとして情報発信する
REIさんに自身の経験から語っていただきました。

バイクが面白くなる情報発信を心がけています。

モデルに憧れていた高校時代、デザインに一目惚れしたマシンをジャケ買いのように勢いで手に入れて、それがバイクとの最初の関わりです。それから10年以上経って本格的にレース参戦するほどのめり込んでいったきっかけは、二輪雑誌に呼んでもらったファッションページの仕事からでした。バイクの試乗レポートをする中で、街や峠だけではなくてサーキットで走るのも含めてバイクがどんどん面白くなって、気が付けばモータージャーナリストとしての活動が日常の大半を占めています。「新車を買うなら何がいいですか?」なんて相談を受けますが、自身経験やレースで磨いた体のセンサーから得た経験を、読者に近い立場でわかりやすく伝えていくのが自分のスタンスです。「もっとこうしたらバイクが面白くなりますよ」という情報発信を心がけています。

バイクが面白くなる情報発信を心がけています。

ウエアの性能が低いと、バイクを100%満喫できなくなる。

ライディングウエア選びは、バイクに乗っている時間を純粋に楽しめるウエアであることが、第一に大切だと思っています。ツーリングであっても通勤であっても、やっぱりバイクに乗ると頭がすっきりしたとか、非日常みたいな感覚で楽しいとか、つまりはいらないことを考えなくて颯爽とした走りに没頭したいと思うものでしょう。そのとき、腕のあたりが風でバタついたり、首元に寒気が入ってきたりすると本来のバイクの楽しさを100%満喫できなくなります。だから、僕の考えとしては「ウエアはまず高性能ありき」です。専用の性能がなくては成立しないんです、デザインやサイズ感はその次なんです。ライディングウエアとは、言い換えればバイクというスポーツのためのウエアなのですから。その点、もともとがスポーツウエアメーカーなので素材や機能ひとつとってもこだわりが感じられます。

バイク乗りがバイク乗りのために作っているウエア。

GOLDWINの面白いところは、ウエア開発者が実際にバイクに乗っていることですね。たとえばカタログ撮影で雨が降ってしまったとき、普通なら天気の悪さを嫌がるものですが、GOLDWINの人たちは新しいレインウエアのテストにちょうど良かったと言いながら嬉々として現場までバイクに乗って来るんですよ。もう、笑っちゃうくらい「この人たちはバイクが好きなんだなあ」と。バイク乗りがバイク乗りのために作っているウエアだからこそ、自信をもって勧められますし、ウエアの機能を説明してもらう際にも、開発者自身に経験があるので、熱く、そしてリアルに教えてもらえるのですごく助かります。ライダーの楽しさを最優先に考えている証でもあって、たとえ街乗りするだけでもバイクはスポーツなんだということをあらためて実感させてくれるウエアと言えますね。

バイク乗りがバイク乗りのために作っているウエア。

真冬のツーリングは、ずっと冷凍庫の中にいるようなもの。

秋冬にバイクを楽しもうとするなら気温や天候の変化への対応が重要で、特に防寒対策は必須です。たとえば、時速100kmの高速道路を2〜3時間走っていると、クルマと違ってフロントウィンドウやルーフがないバイクは、つねにマイナス10℃くらいの外気に晒され続けることになります。冬にもなれば、遠いところまで行かなくても山頂にいるのと同じ状態を容易に味わえてしまうのが、このスポーツの辛さでもあり、面白さでもあります。ずっと冷凍庫にいるのと変わらない環境下で長い時間同じ姿勢を保つのですから、防寒対策としてのライディングウエアがどれだけ大切かはわかってもらえることでしょう。

真冬のツーリングは、ずっと冷凍庫の中にいるようなもの。

明らかに違いを感じた、気象実験室でのテスト。

実は過去にライディングウエアの着用テストの被験者を務めたことがあって、本当に冷凍庫の中で風にさらされる経験をしたことがあります(笑)本物のバイクを実験室に設置して、真冬の走行状態に近い環境を限りなく再現したテストです。光電子繊維が使われたGOLDWINのウエアも、もちろん着用しました。実験室の中に何分いたかも覚えていないくらいテスト環境は寒くて、辛いものでしたが、自分の体感でも、サーモグラフィで撮影された画像でも、光電子のウエアは明らかな違いが感じられるテスト結果になりました。テストしたウエアはどれも皆あたたかいものばかりでしたが、光電子のウエアだけはあたたかさの質が異なりました。別の言い方をすれば、瞬間的あるいは短時間のあたたかさで終わった他のウエアに対して、光電子のウエアはあたたかさが長く残っているように感じられたのです。

元気を温存することで、最後の一瞬までバイクを楽しめる。

即効性があって、一時的に体をあたたかくしたいなら、世の中にさまざまなウエアがあります。しかし、ずっと寒さに晒されて、それが長時間に及ぶバイクでは、やはり単発的なあたたかさだけでは足りないのです。急激に体温が下がるのと、あたたかさを保ったまま穏やかに体温が一定のレベルまで下がっていくのでは、そのあとの疲労感がまったく違うからです。体温の急激な変化を避けることで、1日がかりのロングツーリングでも、元気を温存しながら楽しめます。そうすることで、最後の最後まで楽しく遊べるようになります。仲間とツーリングに出かけてすぐに体が冷えて疲れてしまい、あとは付いてゆくだけで精一杯なんて悲惨なケースは、なんとしても避けたい。せっかく作った時間がもったいないですからね。少しでも秋冬のライディングを経験したことある人なら想像つくでしょう?このスポーツをもっと楽しむために、光電子のライディングウエアはとても頼もしいギアだと思います。

元気を温存することで、最後の一瞬までバイクを楽しめる。

モデル兼レーサー REI

PROFILE

モデル兼レーサー
REI

1982年東京都生まれ。高校時代に読者モデルにスカウトされ、大学時代から本格的にモデル活動を始める。MTVジャパンのVJを2006~2007年の二年間務め、また広告のモデルとして活躍。GOLDWINのライディングウエアカタログのモデルも務める。現在はモーターサイクルジャーナリストとして、雑誌・WEB・イベント出演など広く活動中。

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