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2022年3月期第2四半期実績のまとめ

2022年3月期第2四半期の動向は、7月前半こそ新型コロナウイルス感染状況が比較的落ち着きをみせ、回復の兆しが見えましたが、7月後半以降、首都圏を中心に緊急事態宣言が再び発出され、外出自粛の影響を大きく受けました。また全国的な天候不順に加えて、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が無観客での開催となったことも来店客数の減少に影響しました。
このような厳しい状況が続く中ではありましたが、在宅勤務時におけるリラックスウエアの提案では手ごたえを感じることができ、また引き続きキャンプ需要は旺盛に推移しました。このような結果、売上高、各利益においては、2020年3月期に次ぐ、過去2番目の業績を上げることができました。

売上高は前期比121%

第2四半期決算までの状況は、コロナ禍で都心部の直営店等は厳しい環境下が続きましたが、THE NORTH FACEを中心とする当社ブランドについては、お客様からの支持を得て、売上高は前期比121%となりました。

コロナ禍に加え、8月の天候不順等による外出自粛の影響で、売上高は期初見通し未達

売上高前期比121% 前々年比同期比93%
  • 緊急事態宣言中、直営店のうち最大13店舗を臨時休業
  • お盆休み明け以降の集客が回復せず、前年同期比121%となるものの、期初見通しに対して93%にとどまる

EC売上高が引き続き堅調推移

消費行動が大きく変化する中、「巣ごもり需要」等の新しい需要が生まれており、お客様の買い方が変化しております。当社ECサイトは、昨年のリニューアル以降、堅調な伸びを示しており、Eコマースでの売上が前期比121%となりました。

巣ごもり需要の受け皿となるEC売上が堅調に推移し、前年同期比121%と好調を持続

EC売上高前期比121%
  • EC売上高は前年同期比121%、EC売上構成比は14%
  • 自主管理売上比率は58%となり、計画通りの進捗
  • 卸先の中では、スポーツ量販店が好調。前年同期比130%

在庫残高は前年同期比87%

在庫残高については順調に消化を進めており、前期比では87%の水準となりました。引き続き、在庫の適正化に尽力してまいります。

在庫残高は前年同期比87%、前々年同期比では109%。引き続き在庫の適正化に尽力

棚卸試算前期比87% 前々年比同期比109%
  • 棚卸資産残高は、前年同期比87%
  • 発注流動管理を徹底し、下半期は前年同期比を下回る見込み

ベトナムのロックダウンの影響について

ベトナムのロックダウンの影響については、販売価格として30億円程度マイナスインパクトはありますが、主力のダウンジャケットへの影響はなく、これからの秋冬シーズンに向けて販売に注力していく方針です。

ベトナム生産比率は約5割

これまで、当社における海外生産は中国がメインでした。しかし、この10年間をかけて中国からベトナムへの生産地移転を進め、直近では約50%がベトナムでの生産となります。
ベトナム生産の約7割がアパレルとなり、ブランドではTHE NORTH FACEが中心となります。

過去10年間におけるベトナム生産の推移

過去10年間で18%から57%まで増加

2021年におけるベトナム生産の内訳

グッズ30% アパレル70%

今回のロックダウンの影響

今回のロックダウンによって販売価格として30億円程度の影響を見越しております。なお、製品別では10月から店頭に並び始めているダウンジャケットへの影響はほとんどない状況です。ただし、これから店頭に並ぶ予定となるダウンの入った冬季用ブーツ類の入荷が遅れる見込みです。

今回のロックダウンの影響

販売価格として30億円程度のマイナスインパクト主力のダウンジャケットによるリカバリーを図る

グッズ

ダウン商材で影響が大きいのはヌプシブーティ

アパレル

主力のダウンジャケットについてはほとんど影響がなく納品

今後の対応策

遅れている商材の入荷は11月以降になると思いますが、翌期への持ち越しや他の商品の入荷を前倒しで進める方針です。

今後の対応策

1. ホーチミンでの工場生産分は11月から順次納品予定

2. 翌期持ち越し、他の商品の入荷を前倒しで進める方針

中長期の対応策

今後は、リスクヘッジとして生産地分散の検討を進める

まとめ

新型コロナウイルスによる影響の長期化によって、都市部を中心に回復には時間を要し、売上高については当初見通しを若干下回る推移となりました。しかしながら、販管費の執行精査を徹底させ、各利益段階ではお約束をした数値を上回る推移にあります。経費に関しては、下半期に持ち越したということではなく、再度、このタイミングで使うべき経費、使わなくてもよい経費を精査したうえで下半期の秋冬商戦に臨む所存です。
なお、通期見通しにつきましては第3四半期を見極めたうえで必要に応じて修正開示をさせていただきます。

2022年3月期 第2四半期実績は、厳しい環境下、各利益は上振れ着地

新型コロナウイルス感染症再拡大の影響等から、第2四半期売上高は若干の未達となるも、経費執行を柔軟に進めたことで、各利益は上振れ着地。特に韓国の持株会社が好調に推移し、経常利益は期初見通しの140%となった。

2022年3月期 通期見通しは、第3四半期を見極めたうえで開示予定

10月以降、行動規制緩和の影響から、都心店舗でも復調の見通し。なお、通期見通しは、売上、利益の構成比の大きい第3四半期の結果を見極めたうえで見直しが必要と判断した場合には、速やかに開示予定。

ベトナムのロックダウンの影響から販売価格で30億円程度の減収要因

一部、ブーツを中心に納品遅れが販売価格で30億円程度を見込む。主力のダウンジャケットの納期に影響はない。翌期への持ち越し等の対応を進める。

直営店の一時休業やベトナムでのロックダウン等、当社としても事業継続について、一から考え直す良い機会をいただいたと考えております。当社ブランド価値を維持し、さらには環境配慮型商品へのシフトやサプライチェーンの構築等のサスティナブルへの対応も進めながら、さらなる高収益体質を実現するという、高いレベルでの経営課題の達成に向けて、全社一丸となって進めてまいります。

2022年3月期第2四半期決算説明資料はこちらをご覧ください。