ラグビーワールドカップ4大会連続で日本代表ジャージを手掛ける現代の名工 沼田喜四司

連日、熱戦が繰り広げられる「ラグビーワールドカップ2015」-9月19日には日本代表が2度の優勝経験を誇る南アフリカを34対32で破り、強豪相手に劇的な勝利を挙げたことは記憶に新しいことと思います。

この勝利を支える一人の名工が、株式会社ゴールドウインのグループ会社であり、最先端のウエア開発技術と実績・ノウハウを持つ株式会社ゴールドウインテクニカルセンターの技術主席 沼田喜四司氏です。
株式会社ゴールドウインは2001年から株式会社カンタベリーオブニュージーランドジャパンに資本参加し、グループ会社として事業参画をしており、ラグビーワールドカップ2003以来、沼田氏が日本代表ユニフォームの開発に携わっております。

 
ラグビージャージは開発に携わり始めた2003年頃から変化が生まれました。それまでは100%コットン素材であり、直線的なデザインが定番でしたが、2007年頃から素材も合繊に変わり、より機能性が求められるようになってきました。それ以降はラグビーに求められる「動きやすさ」「つかまりにくさ」を追求する中で、素材だけでなくシルエットもスリムなものになる等の変化が見られます。

沼田氏の開発の信条は、「動きやすさ」「つかまりにくさ」に加えて「体型に合う」「動きに対応する」といった機能優位性を追求し、そこに「日本らしいデザイン」に仕上げること。
今回のラグビーワールドカップ2015日本代表ジャージの開発においては、ポジション別のフィッティングパターンと機能を追求しました。
具体的には、実際の選手からポジション別に体型を3Dスキャンで測定。そこから「フロントロー」と「バックロー・バックス」の2種類のパターンを開発し、それぞれのポジションで異なる体型にマッチしたパターンを開発することにより運動性の向上が実現しました。
平常時の体型では3Dスキャンで測定したパターンが高いフィット感を得ることができると考えがちですが、ラグビーはポジションによって全く違うスポーツと言っても過言ではないほど運動性が異なります。ポジションごとの筋肉の付き方や動きによってゲーム中は筋肉の太さも大きく変化します。この平常時とは違う体型までをも考慮に入れたフィット感を実現させるには、3Dスキャンに加え、立体裁断があって初めて実現します。
この3Dスキャン及びパターンメイキングを担当したのが、株式会社ゴールドウインテクニカルセンターの技術主席「現代の名工」沼田喜四司氏です。

【沼田喜四司(ぬまだ きよし)プロフィール】
生年月日:昭和22年10月22日(67歳) 男 (富山県出身)
役職:株式会社ゴールドウインテクニカルセンター 技術主席
 昭和41年(1966年)株式会社ゴールドウインに入社

沼田喜四司氏は、特にスポーツウエア試作・設計・CADの技能については業界における第一人者といえます。
そしてその技術は常に海の上でマイナス10度からプラス50度の気温差に対応しなければならない、単独ヨット世界一周(VELUXファイブオーシャンズ)に挑戦した、白石康次郎氏の専用レーシングウエア、ギアの開発に反映され、まさに命を守るウエアとして活躍しています。
また、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が主管する『近未来宇宙暮らしユニット(リーダー:多屋淑子/日本女子大大学院・家政学部被服学科教授)』に参画し、宇宙船内用日常服開発の一翼を担いました。
スポーツウエアの開発で培われた技術は、宇宙環境の中でも快適に過ごせる衣服として研究・開発を行い、今後地上での生活衣服への実用化が進んでおります。
沼田氏の技術は、スポーツウエア分野のみに留まらず、あらゆる生活環境の中での快適衣料へと活かされております。

●表賞歴:昭和54年 富山県小矢部市商工連合会 優良産業人表彰
平成17年 富山県部門功労表彰 (技能職能)
平成18年 この40年間の技術者としての功績が認められ、厚生労働大臣表彰(現代の名工)を受賞。
平成21年 春の「黄綬褒章」を受章。

●黄綬褒章とは
主として民間人の善行を表彰する趣旨で、国から与えられる名誉の標章の中のひとつ。黄綬褒章は、その道一筋に業務に精励し衆民の模範である方を対象に授与される。そのほかにも自己の危難を顧みず人命の救助に尽した方を対象とする紅綬褒章、社会奉仕活動に従事し顕著な実績のある個人等を対象とする緑綬褒章、学術・芸術・技術開発等の功労者を対象とする紫綬褒章、教育・医療・社会福祉・産業振興等の分野で公衆の利益を興した者又は保護司・民生・児童委員・調停委員等の事務に尽力した方を対象とする藍綬褒章がある。これらについては、毎年春は4月29日に、秋は11月3日に、春秋叙勲と同日付けで授与される。

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