PLANET

常識を突き抜ける想像力、
世界に貢献する革新的な開発で地球環境の改善を目指す

環境に配慮した製品の開発、楽しみながら環境への負担を減らせるようなアイデアなど、スポーツ用品メーカーとして環境のためにできることを展開しています。

持続可能な社会を実現するために

環境基本理念

私達には、自然と共存し調和ある繁栄を実現する崇高な使命が与えられています。ゴールドウイングループは、スポーツウエアをはじめ各種機能ウエアの企画、製造、販売を通じて環境負荷の低減を目指すとともに、健康総合企業として地球環境にやさしい商品の提供により環境への有益な影響を増進するなど、地球環境保護への姿勢を以下の環境方針に定めます。

環境方針

  1. 事業活動または保有する設備が適用を受ける環境に関する法律、規則およびその他要求事項を遵守するとともに、可能な限り自主基準を設定し、環境の汚染予防と環境保護に努めます。
  2. 事業活動が環境に与える有害な影響を認識し、全社員参加によりその影響を低減し、緑の地球を守ります。
  3. 環境影響を改善するための目的・目標の設定、および見直しを実施し、継続的な改善活動を実施します。
  4. エネルギーおよび資源の使用量・排出量を充分に認識し、限りある地球資源の有効利用、産業廃棄物の削減を実施します。
  5. 持てる経営資源を結集して独自の技術を開発し、人の健康と環境にやさしい商品の開発を推進いたします。
  6. 地球と生物が健康体であり続けるために、自然環境に調和し、地域社会と共存できる企業であり続けます。

ISO14001認証取得

ゴールドウイングループは富山地区にて、スポーツアパレル業界で初めて1999年11月にISO14001(環境マネジメントシステム)の認証を取得しました。環境保全活動・環境配慮商品の開発と省資源による事業効率向上とを両立させるため、2006年2月にはゴールドウイン全事業所がISO14001の認証を取得。さらに2008年7月にはゴールドウインロジテムが、2011年8月にはカンタベリーオブニュージーランドジャパンが、2013年9月にはブラックアンドホワイトスポーツウエアが、同様にISO14001の認証を取得しています。当社の経営指針の1つである「きれいな経営」を実践し、雇用・経済活動に加え、環境に配慮した商品・サービスの提供を通じて社会に貢献してまいります。

限りある地球資源の有効利用

当社は環境方針の中で「限りある地球資源の有効利用」を掲げており、省資源活動、原材料使用量の削減を進めています。2019年度は、原材料ロスの低減活動の推進、クレーム・リペア情報からのフィードバックによる設計改善、設備管理・工程管理の徹底、物流梱包資材の削減活動の推進、仕事の仕組み・仕方の見直しによる管理・効率のアップ(業務改善活動)の推進。使用後の製品回収活動再利用システム・製品回収量の向上に取り組み、2019年度は1年間で3.1tの製品を回収しました。

LED照明を導入した富山地区の「ゴールドウイン テック・ラボ」

①産業廃棄物の削減

産業廃棄物の削減
当社は環境方針として、製品・原材料における廃棄処分量の低減を掲げ、その発生抑制と製品の再利用を進めています。2019年の結果は96tとなり基準年比目標を達成できました。今後も廃棄物発生予防へ向けた活動の推進、発注流動管理の徹底、余剰資材の有効活用の推進、製品不良・リコール低減活動の推進、加工ロスの徹底排除、廃棄物の分別、細分化による再利用の推進、5S活動の推進などを通して、産業廃棄物の削減にこれまで以上に努めてまいります。

②低炭素社会に向けて

環境の汚染予防と環境保護
当社は環境方針の中で「環境の汚染予防と環境保護」を掲げており、CO2排出量の削減に継続的に取り組んでいます。2019年度は管理指標としてCO2排出量3,738t以内を設定、富山地区での照明LED化による電力消費削減の効果もあり、実績は3,074tと目標を達成しました。また業務の改善により、作業の効率化による時間外労働の削減と共に、生産体制における効率稼働、輸送ルートの見直しや積載効率の改善、アイドリングストップなどによる省エネ運転を推進しました。引き続き、低炭素社会の実現に向けた取り組みを行っていきます。

環境問題への取り組み

包装資材使用量の削減を目指した取り組み

当社は2020年2月1日より、当社国内直営店におけるショッピングバッグおよびギフトラッピングの有料化を開始しました。環境に配慮した製品の開発や、再利用できる製品パッケージの使用などに加え、包装資材使用量のさらなる削減を目的としたこの取り組みにより、今後もスポーツ用品メーカーとして環境のためにできることを推進していきます。

『THINK SOUTH FOR THE NEXT』プロジェクトを主催

当社が、日本ゴア株式会社、株式会社DACホールディングスと主催を務める『THINK SOUTH FOR THE NEXT』プロジェクトが、2019年7月27日にスタートしました。

1989年、日本を代表する冒険家の舟津圭三氏をはじめとする世界各国6名の冒険家が、環境と平和の重要性を訴える目的で世界初となる南極犬ぞり横断へと出発し、見事全員が約6,400kmを踏破しました。本プロジェクトは、当時彼らが考え、世界に発信した現代社会の問題に改めて注目し、次世代へ継承していこうというものです。

当社は本プロジェクトの主催として、2019年11月にはシンポジウムを運営。シンポジウムでは環境と平和の大切さ、チャレンジスピリットの重要性を次世代につなげていく「東京宣言2019」を発表しました。本プロジェクトでは、今後も引き続き環境問題の現状を、より多くの人に発信していきます。

THE NORTH FACEと山梨県北杜市が包括連携協定を締結

2020年1月16日、当社が展開する「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」と山梨県北杜市は、ザ・ノース・フェイスのアウトドアへの知見と北杜市の持つ自然環境を活かした地域活性化への取り組みを推進するための包括連携協定を締結しました。

この包括連携協定の締結により、子どもたちに北杜市の魅力を知ってもらうこと、登山道の整備などの環境保護、鉄道の駅からアウトドアフィールドまでのアクセスなどの課題解決に、共に取り組んでいく予定です。

株主優待の商品をすべて「GREEN IS GOOD」のコンセプト商品に

当社では株主優待として、自社製品を進呈しています。2020年度のご優待商品は4コースあり、そのうち選択制の商品(A〜Cコース)をすべて「GREEN IS GOOD」のコンセプト商品としました。

Aコース
ペットボトルを原料としたリサイクルポリエステル素材のTシャツ
Bコース
環境負荷の少ない栽培方法で作られたオーガニックコットンのバッグ
Cコース
長く大切に使っていただくことで環境に配慮できるという観点から汎用性の高いセームタオル

Dコース(寄付)
共生社会の実現を目指す一環として当社がオフィシャルパートナーを務める公益財団法人日本障がい者スポーツ協会への寄付

環境のためにできることを、GREEN IS GOODのコンセプトのもとで展開

当社では、スポーツ用品メーカーとして環境のためにできることを、GREEN IS GOODのコンセプトのもとで展開。 「GREEN MATERIAL(選んで使う)」「GREEN CYCLE(繰り返し使う)」「GREEN MIND(大切に使う)」を キーワードに、製品づくりから回収・再生の各段階にて、緑の地球を守るための多彩な取り組みを実践しています。

「GREEN MATERIAL(選んで使う)」の取り組み

新たな構造タンパク質素材「ブリュード・プロテイン(※)」を使用したウェアを発売

当社では2015年からSpiber(スパイバー)株式会社との共同研究により、構造タンパク質素材の開発に取り組んできました。天然のクモの糸を模倣する技術から始まった研究開発は、現在ではより多様なタンパク質素材を作るフェーズに入っており、スポーツアパレルに求められるさまざまなニーズに合わせた、タンパク質素材の開発を進めています。2019年には、Tシャツとアウトドアジャケットの製品化を実現しました。

【Planetary Equilibrium Tee】
2019年8月下旬、両社のコラボレーションアイテムとして、「ブリュード・プロテイン(※)」を使用した「Planetary Equilibrium Tee」を、当社が展開するアウトドアブランド「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」から発売しました。

【MOON PARKA】
3層から成る表地の表側に「ブリュード・プロテイン(※)」を100%使用。微生物による発酵プロセスによりつくられた構造タンパク質を使用して市販される世界初のアウトドアジャケットです(2019年8月29日現在、一般社団法人構造タンパク質素材産業推進協会調べ)。

【スケートボード】
Spiberと当社は2019年、カリフォルニア発のロングスケートボードメーカーのLoaded Boards(ローデッド・ボード)社とともに、バンブー(竹)と「ブリュード・プロテイン(※)」を用いた複合材料を使用したスケートボードの共同研究開発に着手しました。

※ブリュード・プロテインはSpiber株式会社の商標です。

不要になったセイルクロスを回収し、新たな製品を製作・販売

当社が展開する「HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)」は、セーラーから回収して不要になったセイルクロス(ヨットの帆)を加工し、新たな製品を製作(アップサイクル)・販売するプロジェクト「VINDKRAFT(ヴィンドクラフト)」を開始しました。

プロジェクト第1弾として、2019年5月31日から7月31日の期間でセイルクロスの回収を「葉山マリーナ」(神奈川県三浦郡)で実施。19のセイルクロスを回収、212の製品へアップサイクルし、販売しています。

2019年も海の家「SAIL HUS(セイルハウス)」に協力

「HELLY HANSEN」は、FMG株式会社が2019年7月5日から8月31日の期間、神奈川県三浦郡葉山町一色海水浴場で運営した海の家「SAIL HUS(セイルハウス)」に、屋根の資材やビーチベッドの材料として利用できる不用になったヨットの帆の提供、ライフジャケットの貸し出しなど、さまざまな面から協力しました。

「HELLY HANSEN」の「SAIL HUS」への協力は2017年から始め、3年目となります。「VINDKRAFT」を展開していることから、2019年は不要になったヨットの帆を活用するワークショップも開催しました。

生分解性の繊維とフルーツダイを採用し、
環境に配慮したカットソーのシリーズを発売

2020年3月、「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」から、FRUITS DYE(フルーツダイ)カットソーアイテムを発売しました。

このシリーズは、植林管理された森林区域から原料材木を採取し、環境に配慮した製法で生産された生分解性繊維の「テンセル™(※)」というレンチング社の素材に、果実から染料を抽出し染色するフルーツダイという技法を採用した、「THE NORTH FACE」独自の環境配慮型の商品です。

3月に発売した商品は、主にオーストリアとその近隣諸国のサスティナブルな森林から調達した再生可能な木材のみを原料とした生分解(堆肥化)繊維であるテンセル™を使用しています。この原料は、再生可能エネルギーの使用と、製造プロセスで使用する薬品類を回収することにより、資源保全を徹底した製造工程をとっています。

※テンセル™はLenzing AGの商標です。

独自の循環型アップサイクルプロジェクト「EXPLORE SOURCE」

「EXPLORE SOURCE(エクスプロアーソース)」は、「THE NORTH FACE」独自のウェアリサイクルの循環型アップサイクルプロジェクトです。「THE NORTH FACE」直営店のリサイクルボックス設置店舗で顧客より冒険を終えた(不要になった)アパレル製品を回収し、そこから純度の高いポリエステル素材を再生成し、よりハイスペックな製品へアップサイクルして次の冒険へつないでいくというストーリーを持った取り組みです。

「THE NORTH FACE」は2020年7月、「EXPLORE SOURCE」の取り組みの一環として開発されたリサイクル繊維を用い、できるだけ石油資源に依存しないモノづくりを実現した「Instinct Explorer(インスティンクト エクスプローラー)」シリーズのアイテムを発売しました。あらかじめ染色された糸を直接編み込んで成型するため裁断を行わず、従来と比べ廃棄ロスが少ないなど、製造工程面でも環境に配慮しています。

「GREEN CYCLE(繰り返し使う)」の取り組み

循環型リサイクルシステムの拠点を拡大

「GREEN CYCLE」はメーカー・ブランド、質・状態にかかわらず、服を回収し、新たな製品の原料にリサイクルする、2009年に開始した当社の取り組みです。2019年度は、昨年より10店舗増え全国の当社直営店68店舗(2020年3月末時点)で服の回収を実施しました。 2019年度の回収重量は3,193.3キログラムとなり、多くの方にご協力をいただいております。回収重量3,193.3キログラムは、CO2の発生量に換算すると2万4,013.6キログラムとなり、杉の木1,715本が1年間に吸収するCO2量に相当します(※1)。また、これまでの回収重量の累計は、1万1,146.8キログラムとなりました。 回収した服のうち、ポリエステルやナイロン製のものは、高純度の原料に戻すケミカルリサイクル(※2)を行い、ダウンウエアは新たなダウン製品の原料とします。

※1:環境省の「3R行動見える化ツール(簡易版)」にて換算
※2:化学的に処理して、石油から製造した場合と同レベルの高純度の原料にリサイクルすること。

「GREEN MIND(大切に使う)」の取り組み

大切に使っていただくためにリペアサービスを推進

「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」では、「もし素材や製造上の欠陥が原因であれば、代金は一切いただきません。その他の場合は、適正な価格で修理いたします」というポリシーを徹底したリペアサービスを行っています。現在当社では、「THE NORTH FACE」をはじめとしたアウトドアブランドの製品に限らず、モーターサイクルウエア、スキーウエア、アスレウエアなどもリペアの対象としており、キッズ商品(一部を除く)は無償で対応しています。
環境への関心の高まりなどにより、製品の使用期間は長期化する傾向にあり、修理の依頼も増加しています。2004年の時点で年間3,500件程だった依頼は、2019年には1万4,448件(前年対比108%)に増えました。